『FOMC』とは、アメリカの中央銀行である『連邦準備制度理事会(TheFederalReserveBoard=FRB)』が開催する会合のことで、政策金利であるフェデラル・ファンド・レート(通称FFシート)を決定します。
通常、FOMCは、年8回(6週間ごとの火曜日)に開催され、その会議では、FRB調査統計局が提出する経済報告や、米国各地域の連邦銀行の景況報告をもとに、政策金利やその方向性などについて議論されます。議論された内容は、FOMCの約8週間後に公表されます。
FOMCのメンバー構成は、FRBの理事7名、NY連銀総裁1名、地区連銀総裁4名(各地区の持ち回り)の合計12名で構成されており、議長はFRB議長が、副議長はNY連銀総裁が担当することになっています。FOMCが終了後、政策金利であるFFレートが発表されます。
市場関係者の予想に反したFFレートが発表された場合、「サプライズ」などと呼ばれ、FFレートの発表直後から為替レートが大きく変動することがあります。
逆に、FFレートの水準もしくは変更幅が、為替市場の予想の想定内であれば、為替レートはさほど大きくすることはありません。
また、FFレートの水準や変更幅だけでなく、FOMCの後に発表される議事録で為替レートが変動することもあります。議事録には、決定された内容だけでなく、今後の金融政策の方向性についての議事内容も記載されているので、金利の先行きを検討する際の重要な要素となることが多いからです。
なので、FOMCの発表だけでなく、議事録にも着目するとよいでしょう。