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豪ドル上昇でも「逆張り」抑制|高金利が魅力の豪ドルは中長期で投資せよ

オーストラリアドルの対円相場が6月初旬から戻り歩調を強めています。豪ドルはリスク資産を好む資金の流れに左右されやすいため、債務危機に揺れるユーロと連動することが多いが、高金利を享受できる分、優位性が高いというのが一般的な豪ドルに対する認識です。

しかも足元では豪ドルが持つ金利差の魅力が一段と増しています。オーストラリア準備銀行は3日の理事会で政策金利を据え置いたのに対して、欧州中央銀行は5日に利下げを決めたからだ。日米でも追加の金融緩和観測がくすぶっています。

QUICKが集計した店頭FXの売買状況をみると、「豪ドル・円」取引の建玉(未決済残高)に占める豪ドル買い比率は、80%台前半を維持していますが、豪ドルと同様に6月初旬から反発基調に転じているユーロは、円に対する買い比率が足元で70%台に上昇。豪ドルに比べて低い水準にとどまるっています。

豪ドルは信用力の観点でもユーロなどの先進国通貨に対して優位にたっています。いまや豪国債は最上級のトリプルAを持つ数少ない国。地域のひとつ。

ユーロ圏では、危機に陥った南欧諸国だけでなく、経済規模が2位のフランスまで米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズのトリプルAを失いました。

相対的に金利や信用力が高い豪ドルは、短期的な売買だけでなく、中長期的な観点での投資対象としての地位も確立してます。

(参考:日経新聞)

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